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ヤラレ怪獣マグラの真っ黒すぎるストーリー

投稿者:怪獣三昧
作成日:2022/02/14 21:04

フォロワー:3人
うわ、マグラーが立ってる!
ホントにマグラーが立ってる!
正面:こんなカオなんだ...
右側面:カッコいいぞ漆黒怪獣!
ま後ろ。結構とってつけた背ビレがいい感じ
眼の塗装、キバの(あえて)艶あり感が👍
爪も黒。意外と獰猛なカオしてるんだな
わざと寝かしました。おなじみのポーズ
あんたダレ?あんたこそダレ?
竜が森スタジオで飲み明かそうぜ!
うわ、マグラーが立ってる!
ホントにマグラーが立ってる!
正面:こんなカオなんだ...
右側面:カッコいいぞ漆黒怪獣!
ま後ろ。結構とってつけた背ビレがいい感じ
眼の塗装、キバの(あえて)艶あり感が👍
爪も黒。意外と獰猛なカオしてるんだな
わざと寝かしました。おなじみのポーズ
あんたダレ?あんたこそダレ?
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説明:
漆黒の地底怪獣マグラー(マグラ?)…

ご存知、東宝・和製フランケンの仇敵=地底怪獣バラゴンをリサイクル(流用)した、ウルトラQのウラン怪獣パゴス・ウルトラマンの透明怪獣ネロンガ・地底怪獣マグラー(←ココ!)・ウラン怪獣ガボラ、…そしてアトラクション用のネロンガ→頭部新造形でふたたびバラゴンに戻され、怪獣総進撃に出演…そしてリスペクトの意味をこめて平成の世にウルトラマンマックスに登場(復活)した、新造形の牛鬼怪獣ゲロンガ…


なんとまぁ、「リサイクル」という耳障りのよい語句などゼンゼンない時代に、いわゆる予算削減案としての「使いまわし」怪獣=頭部をすげ替え、カラダに何かをくっつけ、お色直し=別の色の塗装をしなおした、「伝統の地底怪獣の系譜の1つ」である、このマグラー…


なにがスゴイかって、この怪獣 前のネロンガのハナ角と耳上の触覚を取り、体中にブロック様の凸(発泡スチロール?)や トゲを無数に付け(こっからがもっとすごい!)、そして全身をまるごと「漆黒=マックロ」に塗装してしまった、という、「変わり種?鬼っ子」である(爪までもがマックロ)。


もうひとつ、この怪獣が稀有(けう)な証拠として、ウルトラマンとはマジでいっさい、1秒も絡まず、科特隊のナパームで いともアッサリと倒され絶命するという、いわゆる「その他大勢=ヤラレ怪獣」なのである。なんとゼイタクな!ゼイタクすぎる…ファンがもっと見ていたい怪獣なのに(…いや、本放送当時は、チャンドラーを一蹴した冒頭のレッドキングは今どこに?…という方向に、視聴者はまんまと誘導されていたのか?なんせ「 怪獣無法地帯 」=5大怪獣登場編なのだから。)


で、前述したが、この漆黒の全身塗装というのがミソで、ほとんどツヤ消しのブラック(眼球は例外)、なんと前=ネロンガの面影を残した下アゴから生えているでっかいキバなどまでもが(ツヤ有りの)ブラック塗装…いったいどういう造型スタッフが製作担当だったんだろうか、


当時の円谷プロのスタッフは 「 自由に、かつヤラレ怪獣だからあまり目立たず、予算を最低限に、しかし全く別の怪獣に見えるように… 」という上からの注文を聞き、ならば「マックロ怪獣」に仕上げてしまうとは…まさに驚愕の一言、数回リサイクルバラゴン系地底怪獣の系譜なのに、このマグラーのみ「 異色中の異色の怪獣 」なのである。


で、有名なあの撮影スチール…ベムラー出現の「竜が森セット」で、ベムラー・レッドキングといっしょに写り、科特隊の面々と、ナンと等身大で!素立ちポーズでご対面し、ホシノ君にチョッカイを出しているマグラー( ということは、時系列だとネロンガ編の撮影後 )…細身のベムラーや三角形体形のアタマの小さいレッドキングよりも全体は野太く=ボリュームがあり、


しかも真っ黒け!という、存在感バッチリのコイツは、本編では(前述したが)チャンドラーとレッドキングの抗争にカオ見せを数秒したあと、科特隊にワンサイドで倒される=その間は数分しかないという...「20mまで引き寄せるんだ、しくじったら一巻の終わりだぞ!」とのムラマツキャップのムチャぶり命令を真摯に聞いたハヤタを、ナパーム投げ直後にその尾っぽで崖下に転落させたはいいが)…で、マグラー=そのナパーム2発爆発でアッケなく昇天...意外とノミの心臓というウワサが → で、急いで次の「ウラン怪獣ガボラ」に改造すべく、そそくさと退場したという、まことに不遇な?あっけなさすぎる大怪獣!なのである。


このマグラーだけでウルトラマンの別エピソードが丸々1本撮れるほどのクオリティがある名獣であり( そのあたり、ツィフォンの彗星怪獣ドラコと同じジャンル…ドラコもマグラー同様、後日リサイクルされる )、だから逆にガレージキットはレッドキングやベムラーよりもはるかに貴重であり、ヒネくれた濃い~い固定ファンがついてまわる、なんだか不思議感満載の「ブラックなヤツ」なんです。


で、さらにスタンダードサイズで、立っている二本足ポーズのマグラーは、この少年リック・ポリストーン製しか存在せず( =浅川氏造型のアレイド円谷シリーズの四つ足・二本足スタイルコンパチの超高額レジンがあるが、アレは厳密にいうとスタンダードサイズより1周り大きい=35cmサイズ )、


これをビリケンのベムラーや怪無のレッドキング(だらんポーズ)と共に3体そろえれば、上記の竜が森スチールが再現できてしまう、という ある意味非常に貴重品なのである。( 科特隊面々はメディコムの可動1/6があるが、ホシノ君は橋本氏原型の少年を改造でもするしかない… )


このリックのマグラーをそのまま掲載するのは「怪獣三昧魂(かいじゅうざんまいだましい)」としては抵抗があり、全体をつや消しのクリアーで塗装して、キバ=つや消しブラックを重ね塗りしてある。また付属の台などはオミット。いわゆる竜が森バージョンへの「準備」というか、怪獣マニアの意地以外の何物でもない。


リック製のポリストーン(=別名コールドキャスト)製は、商品により、まぁまぁの割合でデッサン狂いがあり( 個性とも言うんでしょうか? )岩持ちリック版レッドキングや、青い玉ベース付きリック版ベムラーなどと比較しても、絶対に安価なビリケン商会ソフビ製のほうがカッコもよくて、かつコスパがいい( しかし…両者ともにファイティングポーズ=だらん状態への改造が必須 )、


だがこのリック版マグラーはホントにあの竜ヶ森スチールの「立ちマグラ―」そのものの造型で、コレは中古ショップで見つけたら即買いのアイテムですよ皆さま!アレイドの35cmコンパチレジン製のマグラーよりも絶対に安価だし、ポリストーンだからトゲなど、どっかが欠けていて「 ポリストーン地の 白!」が見えていても、カンタンなパテ修繕後に塗料で黒く塗れば、絶対に目立ちませんから。


現在、竜が森スチール作成をもくろんでいるが(あの有名なウルトラマン・ネロンガ・バルタンのスチール同様)、だらんベムラー・レッドキングの創作がかなりの難儀であり、かつホシノ君がいない…だれかかわりに造ってくれませんか? あ、痛快娯楽劇場の橋本さん、少年シリーズで、竜が森でマグラーに首をしめられているホシノ君だけ、販売してもらえませんでしょうか?肖像権が絡むからムリですか・・・


あれっ? マグラーの「ウルトラマン本編」での解説をほとんど記してない…それほどまでに、ストーリーを吹っ飛ばしても、この漆黒の地底怪獣マグラーは、その由緒正しい系譜からも、さらにすっ飛んだ怪獣・存在感バツグンの「ウルトラ怪獣」なんですよ。ソレをヤラレ役で数分で即!退場させる当時のウルトラマンというオバケ番組…現場は一体ナニ考えていたんでしょうか?パゴスやネロンガやガボラよりも大好きなファンが半世紀かけても存在するほどなのに…


それよりもコッチが老いさらばえて、死んでしまうまでに、一刻もはやくウルトラマンと絡んでくれ( このあたりはウルトラマンギンガやウルトラマンZらと やっとこさ絡んでくれた、かのQの誘拐怪人ケムール人と立場が酷似 )! あと参考までに、あの外国製:ウルトラマンパワードにおいても、「パワードマグラー」が企画されはしたが、結局ボツになり登場出来なかったという、まことに日本人の琴線にふれまくる、伝説の「 愛すべき黒イ奴 」なのである。


ガレージキットマニアのウルトラ怪獣大好きを自称される皆さま、中古ショップで見つけたら、絶対に「買い」ですよコイツは!


さて、余談:だらん2本足の「 地底怪獣の系譜 」は、このマグラーのほかに「 ウルトラQのパゴス:浅井造型モノ」がある。これは例の東京タワースチール写真で、ぺギラ・カネゴン・ガラモン・大小ゴーガとともに写っている、本番撮影後のモノで、


とにかく首をおもいっきり上にむけ=アオムケ状態で(スーツアクターが前をクッキリ見てるポーズ)、尾っぽなどはピアノ線ナシで、ただ引きずられ状態の脱力感満載「だらんポーズパゴス」。これは販売し、即!購入。だってこれから先=コレらはよっぽどのマニアしか購入しないから=結果 再販はしないし、他のディーラーからも「だらんパゴス」なんかは出ないから。


参考:エクスプラスでブリスターパック入り立ちパゴス(ソフビ)、Volks Jr. でもパゴスType-2:立ちポーズ(川岸氏原型)が存在するが、アレらは脱力系のダランポーズではないし、第一 大きさが「エクス~=20cm級・Volks=17cm級」と、まったく違う!)。なのでコレも痛快娯楽劇場の「翼閉じ棒立ち」ぐったりぺギラ、その他の怪獣らと東京タワーのミニチュアを中心とした、あの「ウルトラQ撮影会」の再現もいずれ作成いたします。しかし上述の「脱力橋本版ぺギラ」が同じ思惑でリリースされるとは思わなかった...このマグラー・パゴスと共にウチの宝モノです。


最後に… 何度も何度も記しましたが、このマグラー、本編では ウルトラマンと 一瞬たりともカラミません。なので、最後の2枚は ウルトラマンと絡んでいる(並んだ) 、幻のマグラー…両者の夢の共演!です。こういう写真が自由自在に撮れるのも、ガレージキットの醍醐味なんですよ。


余談):当方=令和の現在まで、「マグラーはちょっと...」「マグラーは苦手で...」「マグラーは嫌い...」というウルトラ怪獣ファンには、今まで1人も!会ったことが「ない」。みんなマグラーが大好きなんですよ円谷さん!


あとアンノ監督!「シン・ウルトラセブン」か、「シン・帰りマン」製作→公開の際には、漆黒のカワいいコイツを、あの「シン:ウルトラマン」冒頭にあった「シン・ウルトラQ予告編」程度の扱いでいいから、マジでほんの数秒でいいから!出演させて下さいよ? もちろん「シン・マグラー」という名前で構わないから。ただし漆黒だから、スタイルはそのままでもO.Kですから! 何卒よろしくお願い申し上げます。

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