怪奇!東宝フランケンの声を持つミロガンダ(グリーンモンス)の秘密
投稿者:怪獣三昧 作成日:2022/02/14 20:44 |
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「植物怪獣」というジャンルを紐解くと、ウルトラQや初代ウルトラマン、ウルトラセブンの第一次怪獣ブーム時のソレは、主に怪奇系に属することが多い。Q開始の栄えある初回=マンモスフラワーや、ウルトラマンのスフラン、ケロニア(これはコワい!)、セブンのワイアール星人(=これもコワい!)…しかしAのサボテンダーはけっこうコミカルなテイストの怪獣になってしまう。製作スタッフで、なにか路線変更やらがあったのかは知らないが…
で、今回のこのグリーンモンス…断言致します。全編 「コワい!」。まず都内で世にも怪奇な事件が多発する。科特隊は捜査を続けるうち、南の島に探検に行った美女=演:若林映子が、ミロガンダという稀有な植物を撮影した、そのあとに不定形植物に襲われた...という事実を知る。で、科特隊メンバーがその奇怪な事件の犯人を不定形植物:グリーンモンスと断定し、追い詰めるも、アラシ隊員が等身大のミロガンダに急襲される(ココ、昼間なのにかなりコワい!)。そしてグリーンモンスがアラシ隊員に毒霧のような窒息ガスを浴びせ、姿を消す。
で、いよいよ夜の丸の内。科特隊の攻撃で巨大化してしまったグリーンモンスが、あの東宝フランケンの遅廻しの声で、誰もいない静まり返った夜の街、そして夜空に向かって咆哮する。そこに、われらがウルトラマン登場。左右不定形、かつ根元部分に黄色いメダマ様の発行体があり、しかも全身グニャグニャ…ウルトラマンもどう攻撃していいか試行錯誤をしているうちに、両者の間にある塔のカネの音が、その音だけが夜の街に響きわたる…
その音が終わるか終わらないうちに、グリーンモンスが塔を破壊!ここで戦闘開始のゴング!ウルトラマンが組み合ったが、なんせグニャグニャのグリーンモンス、ウルトラマンを翻弄し、例の毒霧を浴びせかける。悶絶するウルトラマン…しかし、伝家の宝刀=スペシウム光線一閃で、グリーンモンスは見事すぎるほどに燃え上がる!…そして灰になったグリーンモンスは、折からの風にそのカケラ(=灰)を吹き飛ばされて無くなっていく(この時のBGMもかなりコワい!)。
まぁ、コワいコワい言いすぎましたが、このテイストは、前作「ウルトラQ」に酷似した、いわゆるオカルト物の風味が強い作品である。上述したが、ウルトラでそれまでなかった左右非対称のカラダ(ケムール人の顔面をのぞく)、どこがどこだかわからない身体の構造、目が足元にある奇抜さ、そしてあの東宝フランケンの声を加工した恐ろしい咆哮、毒霧を吐いて相手を翻弄する戦法、ラストの灰の飛び散る間際まで、これは立派なホラーです。
で、今回はそのグリーンモンス、エクスプラスが実験的に販売した、軟質ソフビ製の商品=いかにもグリーンモンスにピッタリなアイテムでしょう( =第一次怪獣ブームの昔に流行った「手踊り」かな? あとエクスプラスは、これ=30cmサイスのほかに、20cmサイズのグリーンモンスをイベント限定で販売している )。コレは中身が空洞でできていて、固いボール紙のツツ?などを芯にして入れないと、グニャっとなってしまうので要注意。掲載写真でもわかるとおり、あのグリーンモンスを忠実に再現してある逸品のため、どっからみても全く違う表情を見せる?という稀有な怪獣をお手元に置くことが出来るんです。
ここで共演したビリケン製・ウルトラマンa-Typeも、コイツ(グリーンモンス)と、どう戦ったらいいのか判らなくて困惑しているようにも見えるほどに。最後の10枚目の写真、グリーンモンスと組むウルトラマン、イヤだったろうなぁ..と思ってしまうほど、この両者の愛称はバツグンであり、ゴング開始前の例の破壊される塔と ビル街をフルスクラッチしたら、それだけでこの話のクライマックスが完全再現可能でしょう。
オマケ):1枚目の写真ですが、左下にミニサイズのグリーンモンスが2個、写ってます。一番ひだりは、「ウルトラ怪獣ソフビ道」のグリーンモンス、その横の最小のヤツ…忘れてしまいました。宜しければ どなたか教えてくださると幸いです。
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